そうでなくっちゃ困る。レギュラーシーズンも開幕したのだし。
そういうわけで、WBC。
いやあ、休日だったこともあって、準決勝の韓国戦、決勝のキューバ戦、ひさびさにTV観戦で手に汗にぎりました。
え? オマエは、WBCには否定的で、ナショナルチームなんかいらないとまで言ってただろ! と突っ込みますか?
うむ、おっしゃるとおり。
なのですが。
ゲームを楽しんだのはたしかにその通り。しかし、大会前に予想していたイヤ〜な気分もたっぷり味わったのでした。
メキシコがアメリカに勝ってくれなければ、後味の悪さだけが残り、大会批判がしつこく続いていたと思われるWBCですが、勝てば官軍、手のひらを返したように、歴史にその名を刻んだと、列島あげて自己陶酔。
そんな雰囲気の中だからこそ、この大会について感じていた違和感、終わってみてさらに増殖されたその感覚について、いま書いておこうと思います。
指摘される、大会運営、審判の質、いびつなルールといったことはそれほど気にならない。そういうテクニカルな問題は、今後改善していけばいい話。
イヤな予感が的中したというのは、実質的にMVPに値する存在感を示した、イチローの次の発言に象徴されるのでした。
「野球人生で、もっとも屈辱的な日」
何なのだろうか。
リスペクトに値するアスリートの、メディアを通じて発せられた発言にあれこれ言いたくはないのだが、今回ばかりは、いたしかたない。
「屈辱」− 屈服させられて辱めを受けること。面目を失い恥ずかしい思いをすること(大辞林)
ベースボールのゲームに負けたという事実がある。
ところで、それがなぜ「辱めを受けた」とか「恥ずかしい」ということになるのか。
この大仰さは、いったい?
いちアスリートの感想にとどまらず、国全体を悲壮感がおおい、レギュラーシーズンそこのけで、国民をあげて代表チームの監督や選手たちの一挙手一投足に、あーだこーだ始まってしまうのなら。
やはり、ナショナルチームなんて無い方が良かった、と思わざるをえなくなる。
WBCが落ち目の野球人気を救うという幻想が、無批判に広がっていることにも危惧を覚える。
事実だけを冷静に見れば、「盛り上がっている」と言われた内実は、ふだん野球場にも足を運ばない人たちを、数時間のあいだテレビの前に座らせた、というだけのこと。
はたして彼らは、シーズンを通して野球場に足を運ぶのだろうか?
数%の人は、いちどくらい足を運ぶのかもしれない。事実、今日のパ開幕は、WBC効果で観客動員大幅アップとの報道。しかし、彼らにしても、二度、三度と繰り返し足を運んでくれるのか。
野球人気回復がWBCだよりになると、いずれ足元をすくわれるのではないか。
そう、ちゃんと足元を見てみなさいよ。
そこには、いぜんとして、ファンの目をなごませることなく、選手のプレーに百害しかない、人工カーペットが敷きつめられていませんか?
韓国はもちろん、台湾、中国にしても、「向こう30年、日本にはかなわない」なんてことはありえない。韓国と日本が、野球の実力においては、ほとんど差を感じさせず、だからこそ、いいライバルとして切磋琢磨していけることを、WBCは証明した。
日本とアメリカの関係についても同じことが言えると、WBCの結果をもって多くの日本人は信じているように思われる。
しかし...
ボールパークについてはどうだろうか。
向こう30年どころか、向こう300年は、アメリカを向こうにまわして、日本に勝ち目はないですよ。
だからさ、もう一度言いますが。
足元を見ましょうね。
あ、そうそう。こちらのブログも、ぜひ参照されたし。
ふだん、あまり野球関連のブログは見ていないのですが、ここだけは欠かさずチェックしてます。セントルイスのボールパークでお会いしたという個人的な事情を超えて、その価値があることは、この記事を読んでもらえばわかると思います。
STG − Spring Training Game ってことです。

宇都宮清原球場。
そこそこの球場(とくに外装、中世風、重厚で雰囲気がある)なのですが、アクセスがひどい。
岩槻のやまぶきスタジアムとは、違う意味で最悪。
宇都宮駅からのバスの本数が少ないので、行きはタクシー、3,140円。
帰りは臨時シャトルバスが出ていたが、大混雑で1時間20分。たまたま座れたからまだしも、満員の車内で立ちっぱなしだった人たち、よく暴動にならなかったものだと感心。
2006/3/25 (Sat) 宇都宮清原球場
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カープ :100 020 020 - 5 7 0
ジャイアンツ :000 000 000 - 0 4 1
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Carp: 佐々岡(W)、ロマノ、広池、永川、ベイル
Giants: 高橋尚(L)、野間口、前田、鴨志田、林
HR: 緒方(C)
Attendance: 定員が 21,000だから、15,000以上はいたのでは?

